ポスティング業者の選び方|失敗しない11の比較ポイントと料金相場
地域に根差したビジネスを展開する上で、ターゲット顧客に直接アプローチできる「ポスティング」は、今なお非常に強力な集客手法です。しかし、その効果は「どの業者に依頼するか」で大きく左右されることをご存知でしょうか?
「料金が安いから」「大手だから」といった安易な理由で業者を選んでしまうと、「チラシが全く配布されていなかった」「クレームが多発してブランドイメージが傷ついた」といった最悪の事態を招きかねません。
この記事では、ポスティングによる集客を成功に導くため、失敗しない業者の選び方を11の具体的な比較ポイントに沿って徹底解説します。料金相場や悪質業者の見分け方まで網羅しているので、最後まで読めば、あなたのビジネスに最適なパートナーを見つけるための確かな知識が身につきます。
なぜ今ポスティングなのか?メリット・デメリット

デジタル広告が全盛の現代において、なぜアナログな手法である「ポスティング」が改めて注目されているのでしょうか。ここでは、ポスティングならではの強みと、知っておくべきデメリットを解説します。メリットとデメリットの両方を理解することが、業者選びの第一歩です。
地域に直接届けるポスティングの強みと費用対効果
ポスティング最大の強みは、特定のエリアのポストに物理的に情報を届けられる「地域密着性」と「強制視認性」にあります。
商圏エリアの顧客に確実にリーチ
店舗の商圏やサービスの対象エリアに住む潜在顧客へ、ダイレクトにアプローチできます。新聞を購読していない世帯や、インターネットをあまり利用しない層にも情報を届けられるのは、他の媒体にはない大きなメリットです。
手元に残り、目に留まりやすい
Web広告のように一瞬でスクロールされたり、閉じられたりすることがありません。ポストから取り出す際に必ず一度は手に取ってもらえるため、視認性が非常に高いのが特徴です。クーポンなどを付ければ、保管されて再来店や利用のきっかけにもなります。
費用対効果(CPA)の高さ
エリアやターゲットを絞り込むことで、無駄な配布を減らし、費用対効果を高めることが可能です。例えば、学習塾なら戸建てやファミリー向けマンション、高級志向のサービスなら高所得者層が多く住むエリアに限定するなど、戦略的な配布で高い反響率が期待できます。
知っておくべきデメリットと「業者選び」が最重要である理由
魅力的なポスティングですが、無視できないデメリットも存在します。そして、そのデメリットの多くは「業者選び」によって回避・軽減することが可能です。
クレームのリスク
「チラシ投函禁止」の住宅に投函してしまったり、配布マナーが悪かったりすると、住民からクレームが入る可能性があります。これは店舗や企業のブランドイメージを著しく損なう原因となります。
配布クオリティのばらつき
悪質な業者や管理体制のずさんな業者に依頼すると、チラシが指定通りに配布されない「捨て配り」や「未配布」といった問題が発生するリスクがあります。これでは広告費をドブに捨てるようなものです。
効果測定の難しさ
Web広告のようにクリック数などを正確に追跡することが難しいため、効果測定にはクーポンや専用電話番号を用意するなどの工夫が必要です。
これらのデメリットは、信頼できる配布管理体制と、しっかりとしたクレーム対応フローを持つ優良な業者を選ぶことで、そのほとんどをカバーできます。 だからこそ、ポスティングの成否は「業者選び」にかかっていると言っても過言ではないのです。
失敗しないポスティング業者の選び方|最重要比較ポイント11選

ここからは、本題である「失敗しないポスティング業者の選び方」を具体的に解説します。数多く存在する業者の中から、自社に最適なパートナーを見つけるために欠かせない11の比較ポイントを「品質」「価格」「信頼性」の3つの観点からご紹介します。
【品質】配布クオリティを見極める4つのポイント
「安かろう悪かろう」では意味がありません。チラシを確実に、そして丁寧にターゲットのポストへ届けてくれるか、その品質を見極めるための4つのポイントです。
GPSによる配布管理を行っているか
優良業者の多くは、配布スタッフにGPS端末を携帯させ、配布ルートや時間をリアルタイムで管理しています。これにより、未配布や不正を防ぎ、依頼主は配布状況を客観的なデータで確認できます。契約前に「GPSを使った管理をしていますか?」と必ず確認しましょう。
配布員の教育体制が整っているか
配布員の質は、配布クオリティに直結します。どのような採用基準で、どんな研修(座学、実地研修など)を行っているかを確認しましょう。マニュアルの有無や、配布マナー(チラシを綺麗に入れる、禁止物件には投函しない等)に関する教育が徹底されている業者は信頼できます。
配布禁止リストを適切に管理・更新しているか
クレームを防ぐ上で最も重要なのが「配布禁止リスト(クレームリスト)」の管理です。過去にクレームがあった物件や、自治体・マンション単位での投函禁止情報をリスト化し、常に最新の状態に更新して配布員と共有しているかを確認しましょう。
配布報告の形式と内容が具体的か
配布完了後にどのような報告が受けられるかは非常に重要です。「配布完了しました」という一言だけでなく、「いつ」「どのエリアを」「何枚」配布したかが分かる報告書を提出してくれるかを確認します。できれば、配布状況が分かる写真付きの報告や、Web上の管理画面で確認できる業者が理想です。
【価格】適正価格と費用対効果を判断する3つのポイント
品質の次に気になるのが価格です。単に安いだけでなく、提供されるサービス内容に見合った適正価格であるか、費用対効果を最大化できるかを見極めましょう。
見積もりの内訳が明確か
「ポスティング一式 〇〇円」といった大雑把な見積もりを出す業者は要注意です。「印刷費」「配布費」「デザイン費」など、何にいくらかかっているのか内訳が詳細に記載されているかを確認しましょう。内訳が明確であれば、不要な項目を削るなどのコスト調整もしやすくなります。
配布方法ごとの料金設定がされているか
ポスティングには、エリア内の全ポストに投函する「ローラー配布」と、戸建てや集合住宅などを選別する「セグメント配布」があります。当然、手間のかかるセグメント配布の方が料金は高くなります。これらの配布方法ごとに料金体系が明確に設定されている業者を選びましょう。
GIS(地図情報システム)などのオプションは適正価格か
GIS(地図情報システム)を用いて、国勢調査などのデータからターゲット層が多く住むエリアを分析・提案してくれる業者もいます。こうした付加価値の高いサービスは非常に有効ですが、そのオプション料金が適正であるか、他社と比較検討することが大切です。
【信頼性】安心して任せられるパートナーか見抜く4つのポイント
品質と価格に加え、長期的に付き合える信頼できるパートナーであるかも重要です。会社の姿勢や担当者の対応から、その信頼性を見抜きましょう。
自社の業種やエリアでの実績が豊富か
過去に自社と同じ業種や、配布を希望するエリアでのポスティング実績があるかを確認しましょう。具体的な成功事例(反響率のデータなど)を提示してくれる業者は、ノウハウが蓄積されており、効果的な提案が期待できます。
データに基づいた戦略的な提案力があるか
ただ依頼されたチラシを配るだけでなく、「このエリアはファミリー層が多いので、こちらのデザインの方が響きます」「今回は戸建てに絞って配布した方が費用対効果が高いです」といった、データや経験に基づいた戦略的な提案をしてくれる業者は、心強いパートナーとなります。
クレーム対応の体制とフローが明確か
どんなに注意しても、クレームが発生する可能性はあります。万が一クレームが発生した際に、「誰が」「どのように」「どこまで」対応してくれるのか、その体制とフローが契約前に明確に示されているかを確認しましょう。誠実な業者ほど、この点を曖昧にしません。
担当者のレスポンスが速く、対応が丁寧か
問い合わせへの返信の速さや、質問に対する回答の的確さ、言葉遣いの丁寧さなど、担当者のコミュニケーション能力も重要な判断基準です。レスポンスが遅かったり、説明が要領を得なかったりする担当者は、その後のやり取りでも不安が残ります。
【料金相場】ポスティングの費用はいくら?内訳と価格を抑えるコツ
業者選びのポイントと並行して、気になるのが具体的な費用です。ここではポスティングにかかる費用の全内訳から、配布方法による料金相場の違い、そして賢くコストを抑えるテクニックまでを詳しく解説します。相場観を身につけて、業者の見積もりが適正か判断できるようになりましょう。
ポスティング費用の全内訳(デザイン・印刷・配布)
ポスティングの費用は、大きく分けて以下の3つで構成されます。業者によっては、これらを一括で依頼できるプランもあれば、個別に依頼することも可能です。
① デザイン費:1枚あたり 20,000円~100,000円程度
チラシのデザインを業者に依頼する場合にかかる費用です。デザインのクオリティは反響率を大きく左右します。テンプレート利用なら安く、オリジナルのデザインやコピーライティングまで依頼すると高くなります。
② 印刷費:1枚あたり 1円~10円程度
チラシを印刷するための費用です。部数、紙の種類・厚さ、カラーかモノクロかによって大きく変動します。部数が多ければ多いほど、1枚あたりの単価は安くなるのが一般的です。
③ 配布費:1枚あたり 3円~10円程度
実際にチラシをポストに投函するための人件費や管理費です。ポスティング費用の中心となる部分で、配布方法やエリアによって単価が変動します。(詳細は次項で解説)
配布料金の相場を徹底解説(ローラー配布 or セグメント配布)
配布費は、配布方法によって単価が大きく異なります。自社の目的に合った方法を選ぶことが重要です。
ローラー配布(軒並み配布):1枚あたり 3円~7円
指定されたエリア内の建物の種類(戸建て、集合住宅、事業所など)を問わず、全てのポストに配布する方法です。配布効率が良いため単価は最も安く、幅広い層に告知したい場合に適しています。
セグメント配布(選別配布):1枚あたり 5円~10円以上
「戸建てのみ」「集合住宅のみ」「事業所のみ」など、建物の種類を限定して配布する方法です。配布員が選別する手間がかかるため単価は高くなりますが、ターゲットを絞り込めるため、費用対効果を高めたい場合に有効です。
料金が変動するその他の要因(チラシサイズ・エリアの人口密度・配布期間)
上記の配布方法以外にも、以下の要因によって配布単価は変動します。
チラシのサイズ・重さ:
A4サイズが最も一般的で基準となります。B4やA3などサイズが大きくなるほど、また紙が厚く重くなるほど、持ち運べる枚数が減るため単価は上がります。
エリアの人口密度:
ポスト間の距離が近い都市部は効率が良いため単価が安く、ポストが点在する郊外や地方は移動コストがかかるため単価が高くなる傾向があります。
配布期間:
「3日間で配り切ってほしい」といった短期間での依頼は、人員を集中させる必要があるため割高になります。逆に「2週間以内」など、配布期間に余裕を持たせると、業者のスケジュールに合わせて配布できるため単価が安くなることがあります。
賢く費用を抑える3つのテクニック
少しでも費用を抑えたい場合、以下のテクニックを検討してみましょう。
デザイン・印刷を自社で行う(分離発注):
ポスティング業者には配布のみを依頼し、チラシのデザインや印刷は、より安価なデザイン会社やネット印刷に別途発注する方法です。ただし、業者との連携や納期管理を自社で行う手間が発生します。
配布期間に余裕を持たせる:
前述の通り、配布期間を「お任せ」にしたり、長めに設定したりすることで、配布単価の割引交渉がしやすくなります。急ぎの案件でなければ、ぜひ検討したい方法です。
複数社から相見積もりを取る:
これは必須のアクションです。最低でも3社以上から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討しましょう。他社の見積もりを提示することで、価格交渉の材料にもなります。
【要注意】契約してはいけない悪質・低品質な業者の特徴

残念ながら、ポスティング業界には誠実とは言えない業者も存在します。大切な広告費を無駄にしないためにも、以下のような特徴を持つ業者とは決して契約しないようにしましょう。
見積もりが極端に安い、または内訳が不透明
相場を大きく下回る価格には、必ず裏があります。人件費を極端に削っているため、チラシを山中に不法投棄する「捨て配り」や、他のチラシとまとめて乱雑に投函する「併配」が行われるリスクが非常に高くなります。また、前述の通り「一式」表記で内訳が不透明な見積もりも、後から追加料金を請求されるトラブルの元です。
配布管理体制に関する説明が曖昧
「GPSでの管理はしていますか?」「配布報告はどのような形式ですか?」といった品質管理に関する質問に対して、「ちゃんとやっています」「ご安心ください」といった精神論や曖昧な回答しか返ってこない業者は信用できません。具体的なシステム名や報告書のサンプルなど、客観的な証拠を示せない業者は、管理体制が整っていない可能性が高いでしょう。
クレーム対応について明確な規定がない
クレーム対応について質問した際に、「うちはクレームなんて起きませんから」と答えたり、責任の所在や対応フローを明確にしなかったりする業者は非常に危険です。誠実な業者であれば、クレームは起こりうるという前提に立ち、その際の対応マニュアルや補償規定をきちんと定めています。
【タイプ別】ポスティング業者の特徴を比較
ポスティング業者は、大きく「オンライン完結型」と「専門特化型」の2つのタイプに分けられます。どちらが良い・悪いではなく、それぞれの特徴を理解し、自社の目的や状況に合わせて選ぶことが重要です。
手軽さと全国展開が魅力の「オンライン完結型」
Webサイト上で見積もりから発注、デザイン入稿まで全てが完結するタイプの業者です。ラクスルやプリントパックなどが代表例で、印刷と配布をセットで安価に提供していることが多いのが特徴です。
メリット:
手続きが簡単、料金が安い、全国どこでも対応可能
デメリット:
詳細なエリア指定やセグメントが難しい場合がある、戦略的な提案は期待できない
こんな方におすすめ:
初めてポスティングを試す方、手間をかけたくない方、全国展開しているチェーン店など
地域密着と戦略提案が強みの「専門特化型」
特定の地域に根ざし、そのエリアの地理や住民特性を熟知しているポスティング専門の業者です。GISなどを用いた効果的なエリア提案や、柔軟な配布方法に対応してくれるのが強みです。
メリット:
地域情報に精通している、データに基づいた戦略提案力、柔軟な配布対応、丁寧なサポート
デメリット:
料金はオンライン型より高め、対応エリアが限定される
こんな方におすすめ:
特定の商圏で集客したい方、費用対効果を最大限に高めたい方、手厚いサポートを求める方
まとめ:最適なポスティング業者選びがビジネスの成果を左右する
この記事では、失敗しないポスティング業者の選び方から料金相場、注意点までを網羅的に解説してきました。
ポスティングは、単にチラシをポストに入れるだけの単純な作業ではありません。「どのエリアに」「どのようなターゲットに」「どのように配るか」という戦略と、それを確実に実行する「配布クオリティ」が伴って初めて、大きな成果を生み出すことができます。
そして、その戦略と品質を担保してくれるのが、信頼できるポスティング業者というパートナーです。
今回ご紹介した11の比較ポイントを参考に、複数社をじっくり比較検討し、見積もりや担当者の対応からその姿勢を見極めてください。あなたのビジネスを成功に導く最適なパートナーを見つけ、ポスティングによる集客効果を最大化させましょう。


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