カタログ制作|デザインのポイント・制作の流れ・専門業者に依頼するメリットを解説

カタログは企業の製品やサービスを効果的に紹介するための重要なツールです。

本記事では、カタログの種類と目的、効果的なデザインの要点、そして制作の基本的な流れについて解説します。また、専門業者への制作依頼のメリットも取り上げ、カタログ制作に関する実用的な情報を提供します。

 

カタログとは?

カタログは、製品やサービスの情報を整理し、視覚的に消費者に提供するための媒体です。商品の写真、価格、仕様、特徴、利用シーンなどが含まれ、消費者が商品を理解し比較検討できるように作成されています。

カタログの主な目的は、消費者に製品やサービスの魅力を伝え、購買意欲を高めることです。定期的にカタログを送付することで、企業は消費者との継続的な接点を持つことができます。

カタログとパンフレットの違い

カタログとパンフレットは、どちらも商品やサービスを紹介する印刷物ですが、いくつかの違いがあります。

目的と内容の違い

カタログ:自社の商品やサービスを網羅的に一覧化した説明書です。多数の商品を掲載し、詳細な仕様、価格、カラー・サイズのラインナップなどを含みます。
パンフレット:特定の商品やサービスの紹介を目的とした小冊子です。限られた商品やサービスに焦点を当て、その特長やメリットを強調します。

ページ数と製本方法

カタログ:ページ数が多く、数百ページに及ぶこともあります。しっかりとした製本方法で作られ、糊づけした背表紙があります。
パンフレット:通常48ページ以下で、多くは10ページ程度です。針金綴じなど簡易な方法で製本されることが多いです。

対象ユーザー

カタログ:主に既存顧客や商品・サービスに対する関心が高いユーザーを対象としています。
パンフレット:新規顧客や興味関心の低いユーザーに適しています。

活用方法

カタログ:既存顧客への提供、業界展示会での設置、デジタルコンテンツとしての提供に適しています。
パンフレット:新規顧客獲得のためのポスティング、ブランドイメージの構築、新商品・サービスの紹介に活用されます。
 
【関連記事】パンフレット制作の流れ|5つのステップと制作会社へ依頼するメリットについて解説

 

目的別によるカタログの種類

目的別によるカタログの種類

カタログには様々な種類があり、それぞれ異なる目的や用途に合わせて作成されています。主な種類は以下の通りです。

営業用途カタログ

BtoB市場向けのこのカタログは、商品やサービスの詳細情報を網羅的に提供します。企業のビジョンや理念も盛り込むことで、取引先に対して会社の方向性を示す重要な役割を担います。展示会や商談の場で頻繁に活用され、潜在顧客への印象づけに効果的です。高品質な紙や印刷を用いることで、企業の信頼性や製品の価値を視覚的に伝達可能です。

長期的な取引関係の構築を目指し、カタログを通じて継続的なコミュニケーションを図ります。

業務販売用途カタログ

特定の業界や専門分野に特化したBtoB向けカタログです。取引先が必要とする情報を簡潔かつ正確に提供し、発注プロセスを円滑化します。例えば、厨房機器のカタログでは、各製品のスペックや寸法、使用方法などが詳細に記載されます。定期的に更新されることが多く、最新の製品情報や価格を常に提供します。

効率的な在庫管理や迅速な納品を支援し、業務用市場における重要なツールとして機能します。

通販カタログ

一般消費者向けのこのカタログは、商品の魅力を最大限に引き出す高品質な写真や魅力的な説明文を使用します。季節や流行に合わせたレイアウトで購買意欲を刺激し、クーポンや限定特典を付けることで即時の購入行動を促進します。

また、顧客の生活スタイルに合わせた商品提案やコーディネート例を掲載することで、付加価値を提供。リピート購入を促すための工夫が施され、継続的な顧客関係の構築を目指します。

展示会用カタログ

展示会やイベントでの配布に特化したカタログです。商品やサービスの概要を簡潔に伝え、その場での商談や問い合わせにつながる情報を重点的に掲載します。携帯性を考慮したコンパクトなサイズと、注目を集めるビジュアル重視の構成が特徴です。

イベント限定の特典情報や、詳細資料の請求方法なども明記され、展示会後のフォローアップにも活用されます。

デジタルカタログ

紙のカタログの情報をデジタル化し、インターネットを通じて配信するタイプです。ウェブサイトやアプリケーションを通じて閲覧でき、いつでもどこでもアクセス可能な利便性が特徴です。

検索機能や商品比較機能など、デジタルならではの利点を活かした機能を搭載しています。動画やアニメーションなどのマルチメディアコンテンツを組み込むことで、より詳細な商品情報を提供できます。

更新が容易であり、最新情報をリアルタイムで反映できるため、常に最新の商品ラインナップや価格情報を提供可能です。

 

カタログデザインのポイント

カタログデザインのポイント

効果的なカタログを制作するためには、以下のような重要なポイントを押さえる必要があります。

目的とターゲットの明確化

カタログ制作を始める前に、目的とターゲットを整理することが不可欠です。カタログの内容や構成は、これらの要素によって大きく変わります。

新規顧客向けのカタログでは目玉商品を中心に紹介し、既存顧客向けのカタログでは商品を網羅的に掲載し、検索しやすい構成にするなど、ターゲットに応じて適切なアプローチを選択することが重要です。

効果的な構成

読者にとって分かりやすく、商品やサービスを理解しやすい構成が重要です。用途を明確にし、検索性を意識しながら、顧客目線で分かりやすい構成を心がけましょう。

商品やサービスのカテゴリーや特徴に基づいて情報を整理し、直感的に必要な情報にアクセスできるよう工夫すると効果的です。

デザインの基本要素

カタログデザインには、配色、フォント、レイアウト、写真・イラストといった基本要素があります。ターゲットに合わせた適切な色使いを心がけ、読みやすさと雰囲気を考慮したフォントを選択します。情報の優先順位を考慮したレイアウトを行い、商品の魅力を引き出す視覚要素を効果的に活用しましょう。

これらの要素を適切に組み合わせることで、魅力的で効果的なカタログデザインが実現します。

情報の整理と優先順位付け

商品やサービスの特徴を明確に伝えるため、情報を整理し優先順位をつけることが重要です。重要な情報を目立つように配置し、補足情報は控えめに表示するなど、読者の目線を意識した情報の配置を心がけましょう。

過度な情報量は避け、必要最小限の情報を効果的に伝えることで、読者の理解を促進し、購買意欲を高めることができます。

ブランドイメージの一貫性

カタログ全体を通して、企業や商品のブランドイメージを一貫させることで、印象に残るデザインを実現できます。使用する色彩やフォント、デザイン要素などを統一し、カタログのページをめくるたびに企業や商品のイメージが強化されるよう工夫しましょう。

一貫したブランドイメージは、顧客の信頼感を醸成し、長期的な関係構築に寄与します。

更新性への対応

商品情報の変更や価格改定など、情報の更新に柔軟に対応できる設計が重要です。差し替えやすいページ構成の採用や、デジタルツールとの連携による情報更新の仕組みづくりを検討しましょう。 変化の激しい市場環境において、常に最新の情報を提供できる体制を整えることが、カタログの価値を高めます。

使いやすさへの配慮

カタログの持ち運びやすさ、ページのめくりやすさなど、実際の使用シーンを想定した設計が重要です。サイズや紙の厚さ、製本方法などは、用途や使用環境に応じて適切に選択します。

見開きで情報を完結させる、インデックスを付けるなど、読者の利便性を高める工夫も効果的でしょう。長時間の使用でも疲れにくい余白の確保や、文字サイズの調整など、細かな配慮が読者の満足度を高めます。

問い合わせ促進の仕組み

読者からの問い合わせや購入アクションを促す仕組みをカタログ内に効果的に組み込むことが大切です。QRコードやウェブサイトへの誘導、資料請求フォームなど、顧客との接点を作る要素を適切に配置します。

各ページに問い合わせ先を明記する、切り取り式の申込書を付けるなど、読者の行動を促す工夫を取り入れることで、販促ツールとしての効果を高めることができます。

 

カタログ制作の流れ

カタログ制作の流れ

カタログ制作の一般的な流れは以下のようになります。

企画・準備段階

カタログ制作の第一歩として、前述の通りまずは目的とターゲットを明確に定義します。この段階で、掲載する製品情報や内容を綿密に整理し、カタログの骨格を形作ります。

同時に、ページ数、印刷部数、予算などの基本的な制作条件を決定します。これらの要素を慎重に検討することで、効果的なカタログ制作の基盤が整います。

デザイン・構成段階

全体的なデザインコンセプトを決定し、カタログの視覚的な印象を形作ります。大まかなページ構成を作成し、情報の流れを設計します。

この過程で、読者の使いやすさと情報の検索性を重視したレイアウトを検討。デザインと構成の調和を図ることで、魅力的で機能的なカタログの枠組みが完成します。

制作段階

原稿の作成と整理を行い、具体的な誌面デザインに着手します。テキストと視覚要素を組み合わせ、DTPデータを作成していきます。初校、再校、最終校正と段階を踏んで、細部まで精査し、完成度を高めていきます。

この段階での丁寧な作業が、最終的なカタログの品質を左右します。

印刷・製本段階

印刷用データの最終確認を行い、細心の注意を払って印刷・製本作業に移ります。印刷技術と製本方法を適切に選択し、デザイン段階で意図した視覚効果や質感を忠実に再現します。

この工程での品質管理が、カタログの物理的な完成度を決定づけます。

納品・配布

完成したカタログを指定の場所に納品し、計画に沿って配布を行います。配布方法や時期を戦略的に検討し、最大の効果を得られるよう工夫します。

 

カタログの制作・デザインは専門企業への依頼がおすすめ

カタログ制作には、マーケティング戦略の理解からデザイン、印刷技術まで幅広い専門知識と経験が必要です。そのため、専門の制作会社に依頼することで、より効果的で高品質なカタログを作成できる可能性が高まります。

専門企業は最新のデザイントレンドや印刷技術に精通しており、ターゲット層に適したデザインや、商品の魅力を最大限に引き出す写真撮影技術を提供できます。また、紙の選定や特殊印刷などの細かな部分まで、プロフェッショナルな提案が期待できます。

さらに、制作過程での品質管理や納期の厳守など、プロジェクト管理の面でも安心感があります。コスト面では初期投資が必要になりますが、効果的なカタログによる販売促進や企業イメージの向上など、長期的には大きな利益につながる可能性があります。

自社の強みや商品の特性を熟知している社内スタッフと、専門企業の技術力やノウハウを組み合わせることで、より戦略的で訴求力の高いカタログ制作が可能となります。重要なマーケティングツールであるカタログの制作は、専門家の力を借りることで、その効果を最大化することができるでしょう。

株式会社SETOでは、これまでのポスティングサービスを基に蓄積したノウハウを活かし、効果の出るカタログ制作を請け負っています。カタログを活用したPRを検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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